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【完全版】留学生のための日本就活マニュアル

 

【完全版】留学生のための日本就活マニュアル(年間スケジュールとやる事リスト)

「日本の就職活動は、いつから何を始めたらいいの?」

「スケジュールが複雑で、周りの日本人学生についていけるか不安…」

日本での就職を目指す留学生の皆さん、こんにちは!

日本の就職活動は「新卒一括採用」という世界でも珍しいシステムで、独特のスケジュールに沿って進んでいきます。だからこそ、事前に全体像を把握し、計画的に準備を進めることが成功への一番の近道です。

この記事では、日本の大学・大学院に通う留学生の皆さんのために、就職活動の年間スケジュールと各時期にやるべきことを、一つの記事で全てわかるように「完全版」としてまとめました。

この記事をブックマークして、あなたの就活の「道しるべ」として活用してください。

【全体像】まずは知っておこう!日本の新卒就活 年間スケジュール

まずは、大学3年生(修士1年生)の春から卒業までの大まかな流れを見てみましょう。

  • 準備期間(大学3年/M1 4月~9月): 自己分析、インターンシップ
  • 本格始動期間(10月~2月): 企業説明会、ES作成
  • 選考集中期間(3月~5月): エントリー、面接ラッシュ
  • 内定・最終決定期間(6月~10月): 内々定、最終面接
  • 入社準備期間(11月~卒業): 在留資格変更手続き

では、それぞれの時期に具体的に何をすべきか、詳しく見ていきましょう。

【時期別】やるべきこと完全ロードマップ

フェーズ1:準備期間(大学3年/M1 4月~9月)

就活の土台を作る、最も重要な時期です。ここでの準備が、後々の結果を大きく左右します。

  • 自己分析
    「なぜ母国ではなく、日本で働きたいのか?」 この質問に自分の言葉で答えられるようにしましょう。これまでの経験を振り返り、自分の強み・弱み、価値観を整理します。これが後の「自己PR」や「ガクチカ」の材料になります。
  • 業界・企業研究
    世の中にどんな業界や会社があるのか、視野を広げましょう。Webサイトや就職情報サイトを活用し、「外国人留学生 採用」などのキーワードで検索してみるのがおすすめです。
  • サマーインターンシップへの参加
    企業の仕事を実際に体験できる絶好の機会です。多くの企業が6月頃から募集を開始します。選考がある場合も多いので、早めに応募準備をしましょう。
  • SPI・Webテスト対策
    日本の多くの企業が選考の初期段階で適性検査(SPIなど)を実施します。対策本を一冊購入し、毎日少しずつでも問題に慣れておくことが重要です。

フェーズ2:本格始動期間(大学3年/M1 10月~2月)

夏の活動で見えてきた自分の興味・関心を元に、より具体的なアクションを起こしていく時期です。

  • 秋冬インターンシップへの参加
    サマーインターンシップよりも実践的な内容が多く、本選考に直結しやすい傾向があります。
  • 企業説明会への参加
    企業の担当者から直接話を聞ける貴重な機会です。オンライン開催も多いので、積極的に参加して情報を集めましょう。
  • エントリーシート(ES)の準備
    自己PR、ガクチカ、志望動機など、よく聞かれる質問に対する回答を文章でまとめておきます。完成したら、大学のキャリアセンターや就職エージェントに見せて、アドバイスをもらいましょう。

フェーズ3:選考集中期間(大学4年/M2 3月~5月)

3月1日は、多くの企業が採用情報を公開し、エントリー受付を開始する「広報解禁日」です。ここから一気に忙しくなります。

  • 本エントリー
    興味のある企業の採用ページから正式に応募します。スケジュール管理が非常に重要になります。
  • ES提出とWebテスト受験
    準備してきたESを企業ごとに合わせて修正し、提出します。Webテストの受験も重なるため、計画的に進めましょう。
  • 面接対策
    ESが通過すると、いよいよ面接です。「なぜこの会社か」「入社して何をしたいか」などを深く問われます。オンライン面接のマナーも確認しておきましょう。

フェーズ4:内定・最終決定期間(大学4年/M2 6月~10月)

6月1日には企業の「採用選考解禁」が行われ、多くの学生が内々定(正式な内定の約束)を獲得し始めます。

  • 最終面接
    役員クラスとの最終面接が増えてきます。自分の熱意と将来性をしっかり伝えましょう。
  • 内々定の獲得と意思決定
    内々定をもらったら、本当に入社したい会社か、改めて考えます。複数の内々定がある場合は、誠実な態度で連絡をしましょう。
  • 内定式(10月1日)
    多くの企業が10月1日に内定式を行います。同期となる仲間との初めての顔合わせの場です。

フェーズ5:入社準備期間(大学4年/M2 11月~卒業)

就職先が決まったら、社会人になるための最終準備です。特に留学生にとっては非常に重要な手続きがあります。

  • 在留資格(ビザ)の変更手続き
    これが最も重要です。「留学」ビザから、就労可能なビザへの変更申請を入国管理局で行います。手続きには時間がかかるため、早めに準備を始めましょう。
  • 卒業
    卒業に必要な単位を必ず取得しましょう。卒業できなければ、内定が取り消しになる可能性があります。

留学生が特に注意すべき3つのポイント

1. 在留資格(ビザ)を常に意識する

内定を獲得しても、ビザが許可されなければ日本で働くことはできません。大学での専攻内容と、応募する企業の職務内容に関連性があるか、常に意識しながら企業を選びましょう。

2. 「なぜ日本か?」を自分の言葉で語る

面接で必ず聞かれる質問です。「アニメが好きだから」だけでなく、「日本の〇〇という技術を学び、将来〇〇で貢献したい」というように、自分の経験やキャリアプランと結びつけて具体的に話せるように準備しましょう。

3. 一人で抱え込まず、サポートを最大限に活用する

大学のキャリアセンター、留学生支援のイベント、そして私たちのような外国人材専門の就職エージェントなど、留学生の皆さんをサポートする存在がたくさんあります。

まとめ

日本の就職活動は、長期間にわたる複雑なプロセスです。しかし、スケジュールを正しく理解し、各ステップでやるべきことを一つひとつ着実にこなしていけば、必ず道は拓けます。

この記事が、あなたの就職活動の助けになれば幸いです。

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